群馬県上野村乙父(おっち)地区で、民俗行事「おひながゆ」が3日早朝、行われた。地区の子どもたちが、神流川のほとりで春を感じながら、おかゆに舌鼓を打った。
村によると、神流川に流されてきたお姫様を助け、おかゆをふるまったという民話にならった、国の選択無形民俗文化財の行事。月遅れの桃の節句として毎年4月3日に行われ、河原に築いた「お城」と呼ばれる石囲いの中で、はんてん姿の子どもたちがこたつに入りながら、おかゆを食べる。
参加したのは、地区の小学2年生から中学2年生の9人で、大人に助けられつつ大釜でおかゆを作った。前橋地方気象台によると、早朝に記録した周辺の神流の最低気温は、平年よりも1・2度低い0・9度と寒さが厳しかった。
中学2年生の相馬平良さん(13)は「おひながゆを毎年、楽しみにしている。ちょっと寒かったけど、外で食べるおかゆはとてもおいしかった」と話していた。【庄司哲也】