アリの「餌分け合い」を可視化 量子科学技術研究開発機構などが世界初、外来種駆除応用も

科学・医療 産経新聞 2026年04月04日 17:45

量子科学技術研究開発機構と琉球大は、アリが餌を分け合う流れを時系列に可視化する技術を開発した。機構によると世界初の技術という。特殊な餌を使い、集団内でどう行き渡るかを動画で追跡することに成功。ヒアリなど昆虫の外来種拡散を防ぐ研究への応用が期待できるとする。

アリは餌集めや巣の掃除、子育てなどの役割を分担する「社会性昆虫」の一種。餌を口移しで分配する行為は、各個体の空腹感や巣全体の活動量などの情報を共有する機能があるとされる。

研究では、がんの発見などにも使われる「RIイメージング」の技術を活用した。放射性ナトリウムを含む餌を集団内の1匹に与え、受け取ったアリが放出する放射線量を特殊な機器で測定。時間を追って集団全体を記録し、餌が行き渡る様子を観察した。これまでの技術では時系列に沿った記録は困難だった。

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