「寅(とら)の寺」として知られる信貴山朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)(奈良県平群町信貴山)は6日、プロ野球・阪神タイガースの必勝を祈願する御朱印の授与を中止すると発表した。フリーマーケットアプリで本来の4倍の価格での出品が確認されたため。寺はアプリの運営会社に出品の削除を求めたという。
寺は阪神の必勝祈願イベントを開くなど、ファンに親しまれている。御朱印は阪神が日本一となった2023年シーズンに始めた。今季が4回目で、優勝が実現するとして人気を集めていた。
3月27日に今季の授与を始めたところ、繰り返し列に並んで複数の御朱印を手に入れる人がいた。フリマアプリなどを確認したところ出品を確認。本来は代金300円だが、1200~1300円で転売しようとしていた。
例年は3000点ほどで授与を終了しているが、現在はまだ250点程度という。球団とタイアップした御朱印帳も販売しており、大型連休には希望者が更に増える見込みだった。
朝護孫子寺僧侶の松井介澄・法務主任は「楽しみにしていた人がいるのは心苦しいが、正しい参拝の在り方を考えて思い切って中止する。心ない転売は残念だ」と話している。【梅山崇】