ユニーバーサル・ミュージックに米ファンドが買収提案、10兆円規模

国際 日経新聞 2026年04月07日 19:00

パーシングは同社が設立する特別買収目的会社(SPAC)とUMGを合併し、ニューヨーク証券取引所への上場を目指すとしている。UMGは現在、オランダ・アムステルダム取引所で上場している。

1株当たりの買収額を約30.4ユーロと見積もる。人工知能(AI)(人工知能)が音楽業界の減益要因となるとの懸念から、UMGの株価は年初から2割下落し、発表前週の終値は約17ユーロだった。78%のプレミアム(上乗せ幅)となる。

パーシングはこのほか取締役会を刷新し、著名なエンタメ業界の経営者などを据えることも提案した。

パーシングは著名投資家ビル・アックマン氏が率いる。2021年からUMGの株式を保有しており、米国での上場延期や投資家との不十分な対話などが株価低迷につながっていると指摘している。

UMGが保有する音楽配信サービスのスポティファイの株式が適正に評価されていない点にも不満を表明している。

アックマン氏は同日「音楽事業の業績とは無関係な様々な問題が複合的に絡み合い株価が低迷しているが、今回の提案でそれらの問題をすべて解決できる」とコメントした。

UMGは米ソニーミュージックグループ、米ワーナー・ミュージック・グループと並ぶ、世界3大レコード会社の一角。歌手のテイラー・スウィフトやケンドリック・ラマーなどが所属する。

UMGは長らく仏メディア企業ヴィヴェンディの傘下だった。アムステルダム取引所への上場時に同社から分離し、現在はヴィヴェンディのほか、同社のオーナー一族が経営する仏複合企業のボロレ・グループ、中国ネット大手の騰訊控股(テンセント)がそれぞれ10〜19%の株式を保有している。

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