フソウHD、フィジーのリゾートで水再生の実証実験 世界展開にらむ

国際 日経新聞 2026年04月07日 18:20

水インフラ事業を手がけるフソウ(高松市)を傘下にもつFUSOグループホールディングス(HD、東京・中央)は、フィジーの離島リゾートで水再生の実証実験をすると発表した。水の循環モデルを確立し、海外への展開もにらむ。

実証開始時期は未定だが、2027年2月末までの期間を予定する。小規模な宿泊施設内にある下水・排水処理場の処理水を再処理することで、トイレの洗浄水などに使用する。

水の再生には砂や砂利をフィルターとして使うろ過技術を活用する。従来の装置よりもコンパクトで、砂を中心としたろ過材の交換が不要になる技術を取り入れた。

同宿泊施設では、これまで生活用水の確保のため海水を淡水に変える装置を用いていた。既存の装置ではコストがかかるうえ、ろ過の過程で二酸化炭素(CO2)が多く発生する。

実証実験では新装置を用いて色やにおいをはじめ水質に問題はないか、燃料費や温暖化ガスをどれくらい削減できたかなどを検証する。

循環モデルが確立できれば、公共インフラが整備されていない場所への導入や、災害時における緊急用水の確保などに活用できる。実証で得たノウハウをもとに、同モデルを国内外の島しょ部や交通アクセスの悪い地などに展開したい考えだ。

同事業はグローバルサウス諸国の課題解決に向けた国の補助金を活用する。

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