世界陸連は7日、世界選手権のマラソンを2029年大会を最後に本大会から切り離し、30年から単独開催すると発表した。男子と女子を1年ごとに実施する。第1回大会は例年11月に行われているアテネ・マラソンにレースを移行する方向で調整を進める。
アテネ・マラソンは競技名の起源となった故事に倣い、ギリシャのマラトンからアテネ市中心部のパナシナイコ競技場までを駆け抜けるコースで行われている。単独開催は大きな改革となり、五輪代表選考などに影響することも考えられる。
関係者によると、暑熱対策の一環。原則、隔年で夏季に開催される世界選手権は、厳しい暑さの中でのマラソンが運営の課題になっている。19年ドーハ大会の女子は途中棄権者が続出。昨年9月の東京大会はスタート時刻が30分早められたが、高温多湿で過酷な環境だった。21年東京五輪では、暑さへの懸念からマラソン会場が東京から札幌に変更された。
世界陸連のコー会長は「この象徴的な種目が生まれた地であるアテネと共に、マラソン世界選手権の可能性を探求できることを大変うれしく思う」とコメントした。 (時事)