令和8年度当初予算は7日の参院本会議で成立した。高市早苗首相が早期成立にこだわったのは、国民生活への影響を避けるとともに、政権肝いりの重要法案の審議時間を十分に確保するためだ。予算成立後は、インテリジェンス(情報活動)機能の強化や旧姓使用の法制化など「国論を二分する政策」の議論が本格化する見通しで、首相は高い内閣支持率を背景に実現を図る。
ただ、中東情勢の緊迫化によって国内ではエネルギー供給への不安が高まっており、対応を誤れば首相に逆風が吹きかねない。
首相は7日、予算成立を受け、官邸で記者団に「年度内成立が実現できなかったことは残念だが、全ては国民の安心と強い経済構築のためとの思いから、国会審議に誠実に対応した結果、国民生活に支障が生じるリスクをできる限り小さくできた」と述べた。