昼は手打うどんの店、夕方からはうどんのほか約40種類のおつまみメニューを提供する居酒屋も兼ねる、仕事終わりに便利だ。店主の遠山勇さん(52)は都内のホテルの中国料理レストランに10年間勤務した。その経験を随所に生かした創作うどんや居酒屋メニューの品々がそろっている。
◆平たく香ばしい麺
JR大宮駅西口を西に進むと、個人経営の飲食店が集中し古い町並みが残る桜木町の一角に店はある。笑顔あふれる女性従業員が2人がいて女性一人客も入りやすい。店員おススメの「マーラーまぜうどん」(950円)を注文した。
麺は武蔵野うどんのワシワシ食感。やや平たく香ばしさがあった。小麦の香りを楽しんでもらおうと、ローストした粉を使用しているという。メンマや水菜などの具に独自のマーラー(麻辣)のタレがかかっている。思ったほどは辛くなく、逆に舌が痺れる感じの方が強めでくせになる。濃厚なマーラーと、さっぱりした水菜の取り合わせは、混ぜて食べると調和の具合がいい。
うどんを4分の1ほど食べたら、器を持って厨房(ちゅうぼう)の前まで行き、そこで割湯を入れてもらい汁ができる。味がユズ風味で汁に一服の清涼感をもたらす。
「マーラーまぜうどん」や「濃厚魚介まぜうどん」など特徴的なうどんだけでなく、冷たい麺をしょうゆ味の温かい肉汁につけて食べる「肉汁うどん」や白だしを使った温かいうどんも提供している。
◆絶品の一品「油淋鶏」
遠山さんは、社会人になって中国料理人時代に「手打ち大宮秀吉うどん」の初代オーナーと出会い、その後、同店の従業員となった。「平成13年ごろの創業で店名はオーナーの名前の1文字から取ったと聞いた」。オーナーが何人か変わった後、遠山さんは新型コロナウイルス禍が明けてから令和4年に自身がオーナー兼店主となり店は新しいスタートを切った。
以前から夜の居酒屋のおつまみメニューはあったが、遠山さんがオーナーになり2倍の40種類ほどに増やした。価格も最も安い「ササミしそカツ」で160円、一番高くても「油淋鶏(ゆーりんちー)」の680円で、夜は付近のサラリーマンらが来店しにぎわう。ホテル内の中国料理店で働いていた経験から、「油淋鶏やホイコーローは、(お手頃価格でも)ホテルの中国料理レストランと同じレベル」と自信をのぞかせた。
遠山さんは「夜、気軽にうどんだけ食べにくるのも大丈夫。麺切れの時もあるので、うどんだけ食べたいと思って心配だったら、電話をいただければ」と細やかな配慮をみせてくれた。(昌林龍一)
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■「手打ち大宮秀吉うどん」
住 所:さいたま市大宮区桜木町2の305
連絡先:048・645・1323
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■観 光
「手打ち大宮秀吉うどん」の北方に、およそ1億個の星を投映するプラネタリウムと全天周ドーム映像を楽しめる施設「さいたま市宇宙劇場」(さいたま市大宮区錦町682の2)がある。売店では星座の星の並びを再現したチェーンなどの「宙ジュエリー」を販売している。大人(高校生以上)が620円、小人(4歳~中学生)が310円、3歳以下無料。【問】同館(048・647・0011)。