昨年4月、奈良市の学校法人「帝塚山学園」のグラウンドに落雷があり部活動中の中高生6人が搬送された事故は、10日で発生から1年となる。調査委員会は事故防止研修の不足を指摘し、学園が改善に取り組んでいる。
事故は昨年4月10日午後5時50分ごろ発生。雨が強まり、一部の部活顧問が気象状況を確認しようとした直後、激しい雷鳴を伴う落雷が起きた。グラウンドにいた生徒はサッカー部員ら120人。雷注意報が出ていたが、多くの顧問が認識していなかった。
防犯カメラには、複数回にわたり周囲が明るくなる様子が写っていた。1回目の雷がグラウンドに落ちたとみられ、重傷者3人を含む計6人が病院に搬送。高1の生徒1人が現在も意識不明で入院している。
調査委は、雷の知識の有無や程度は現場の経験に委ねられていたとして、研修不足を指摘。学園は既に屋外部活動の指針を改定し、全教職員による雷注意報の共有体制を構築するなど、取り組みを続けている。