三菱UFJ銀行の支店の貸金庫から顧客の金品(計約3億9000万円相当)を盗んだとして、窃盗罪に問われた元行員、山崎由香理被告(47)に対し、1審・東京地裁に続き懲役9年の実刑とした東京高裁判決が確定した。上告期限の7日までに弁護側、検察側の双方が上告しなかった。
1、2審判決によると、山崎被告は2023年3月~24年10月、練馬支店(東京都練馬区)と玉川支店(世田谷区)で、顧客6人から預かった金塊計約26キロ(時価総額約3億3000万円相当)や現金計約6145万円などを盗んだ。支店長代理などの立場で予備鍵を使って貸金庫を開け、外国為替証拠金取引(FX)で出した損失の穴埋めなどに充てていた。
東京地裁は25年10月の判決で「責任ある立場を悪用した。短絡的に犯行を繰り返し、厳しい非難を免れない」として懲役9年(求刑・懲役12年)を言い渡した。3月24日の高裁判決は「1審の判断に不合理な誤りはない」として弁護側の控訴を棄却した。【菅健吾】