大阪府和泉市の集合住宅一室で、この部屋に2人で暮らす村上和子さん(76)と長女で裕加(ゆか)さん(41)が殺害された。2人の知人からは「なぜ被害に遭ったのか」と驚きや悲しみの声が上がった。
「真面目で一生懸命。元気で明るく、それでいて周囲との調和をとれるタイプだった」。裕加さんが勤務する病院の事務長は職場での印象をこう明かした。
この病院で9年近く勤務していたという裕加さん。社会福祉士として入院患者の受け入れや退院後の生活、治療を支える調整を担った。「患者や家族に寄り添って熱心に仕事をしてくれた。同僚だけではなく、患者の家族からの信頼も厚く、深く感謝されていた」という。
遺体が見つかる前日の7日夕、いつも通り「お疲れ様でした。また明日」と帰宅した。しかし、8日朝になっても姿を見せなかった。過去に無断欠勤は一度もない。すぐに同僚から「出勤途中で事故にでも遭ったのではないか」と声が上がり、親族へ連絡を取った。親族が現場を訪れ、事件が発覚した。
事務長は「本人も道半ばで残念だったと思う。事件であれば、早く解決していただきたい」と語った。
母親の和子さんとの仲も良く、一緒に出掛ける姿がよく目撃されていた。事件3日前の今月5日、母娘で寺を訪れた。住職の男性によると、2人から悩みやトラブルなどは聞いたことがなく「事件に巻き込まれるような印象はない」といい、「何があったのかと思うとともに、ただただ残念。ご冥福をお祈りするほかない」と肩を落とした。