「重要な隣国」へと格下げ…変遷たどる中国の扱い 外交青書は日中の距離感映す鏡

政治 産経新聞 2026年04月10日 20:49
「重要な隣国」へと格下げ…変遷たどる中国の扱い 外交青書は日中の距離感映す鏡

令和8年版「外交青書」で、「重要な隣国」へと扱いが格下げとなった中国に関する外交青書の書きぶりは、これまで変遷をたどってきた。日中は平成22年の尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖での中国漁船衝突事件以降、対立と接近を繰り返してきた。外交青書はその時々の両国の距離感を映し出す鏡といえる。

「日本と中国は東シナ海を隔てた隣国であり、緊密な経済関係や人的・文化的交流を有し、切っても切れない最も重要な2国間関係の一つ」。中国をこう位置付けたのは、平成28年版の外交青書だ。

日中関係は、旧民主党政権時代に起きた漁船衝突事件以降、冷え込んでいたが、24年に第2次政権を発足させた安倍晋三首相(当時)は、26年に北京で習近平国家主席と会談。27年には日中安保対話や日中外相会談、習氏との2度目の首脳会談も行った。当時の青書の書きぶりには関係が正常化しつつあった中国への配慮がにじむ。

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