小泉進次郎防衛相は13日、防衛省内で沖縄県与那国町の上地常夫町長と会談した。小泉氏は侵攻する敵の艦艇を食い止める地対艦ミサイルに関し、同町への配備は「現段階で計画はない」と説明した。上地氏が終了後、記者団に明かした。
上地氏は防空ミサイル「03式中距離地対空誘導弾」(中SAM)の配備について「異を唱えない」と小泉氏に伝えた。「これ以上の部隊配備は慎重にならざるを得ない」と付け加えた。
記者団に「中SAM部隊が来ることにより抑止力は高まる」とも語った。防衛省は中SAMを2030年度に配備する方針だ。
与那国島は台湾から110キロメートルほどの位置にある。中国軍が周辺海域で活動を活発化させており、同軍が台湾に侵攻すれば飛び火しかねない。中SAMは同島に攻めてくるミサイルや航空機を撃ち落とすために備える。
陸上自衛隊は16年から南西地域に拠点を増やす「南西シフト」を進めてきた。石垣島(沖縄県石垣市)に中SAMや敵の艦艇を狙う「12式地対艦誘導弾」を構える。与那国島の中SAM配備は防空網の強化につながる。