NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」の主人公で、江戸時代の浮世絵全盛期に活躍した蔦屋重三郎(1750~97年)に関する企画展が30日、千葉市美術館(同市中央区)で始まる。担当者は「全体を通して名品だらけ。ぜひじっくり見てほしい」と話している。
現代の出版業者である版元だった蔦屋は、喜多川歌麿や東洲斎写楽ら名浮世絵師の作品を世に送り出し、天明・寛政年間(1781~1801年)に浮世絵の黄金期を築くのに貢献したとされる。企画展では蔦屋が手がけた写楽の「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」や、歌麿の「当時三美人 富本豊ひな 難波屋きた 高しまひさ」などの名作を展示する。また蔦屋没後の有名作品、葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」なども並び、計約160点の浮世絵を鑑賞しながらその歴史を一望できる。
市美術館は浮世絵のコレクションを取得したことがきっかけで1995年に開館しており、国内有数の浮世絵を所蔵しているという。学芸員で浮世絵担当の染谷美穂さんは蔦屋について「浮世絵を芸術にしたことに一役買った」と評価し、そうした功績を感じられる展示を心掛けたという。また浮世絵について、「ぜひ近くで見て、細かい彫りや刷りの技法も感じてほしい」と語る。
会期は7月21日までで、午前10時から18時まで(金・土曜日は20時まで)。最終日を除く月曜は休み(常設展は営業の日もあり)。一般1500円、大学生1000円、高校生以下無料。【高橋晃一】