フランスの銀行クレディ・アグリコルはサムライ債市場でおよそ10年ぶりとなる変動金利債を発行する。日本の国債利回り上昇を反映し、投資家の旺盛な需要が集まった。
クレディAは30日、7本立てで総額850億円のサムライ債の発行条件を決めた。このうち変動金利の5年債の発行額は269億円と、固定金利の5年債(163億円)を上回った。
ブルームバーグのデータによると、変動金利のサムライ債は日本銀行がマイナス金利政策を導入する前の2015年12月に仏銀BPCEが発行して以来となる。
大和証券デット・キャピタルマーケット第3部シンジケート課の松村和哉次長は、クレディAは国内投資家に「なじみのあるクレジット」だとし、変動金利債には銀行を含む金融機関から強い需要があったと話した。
変動金利債は、将来的に金利が上昇すると投資家がより高いクーポン収入を得ることができる仕組み。米国の関税政策を巡る景気や財政への懸念から、金利は世界的に上昇基調にある。とりわけ日本は超長期債を中心に主要国と比べても際立って上昇している。