スジャータめいらくのカップ飲料「のむアサイーボウル」が、若い世代を中心に人気を集めている。発売した2024年9月に掲げていた販売計画は単月10万本だったが、販路が整った25年3月には、売上本数が同250万本近くにまで伸びた。近年のアサイーボウル人気はよく知られた話だが、それでは到底説明できない異例のヒットと言える。理由のヒントは「忍耐」「覚悟」、そして「もったり感」だ。
2010年ごろに一世を風靡したアサイーブームが、近年、若年層を中心に再び盛り上がりを見せている。アサイーはブラジル原産の果実で、健康にいいとされるポリフェノールや食物繊維、鉄分などを多く含むスーパーフード。中でも注目を浴びているのが「アサイーボウル」と呼ばれるデザートだ。
ピューレ状にしたアサイーと冷凍フルーツやヨーグルトを混ぜ、更に生の果物やオーツ麦などが入ったグラノーラもトッピングする。おいしい上に、砂糖や脂質が控えめでヘルシー、そんな魅力が多くの消費者をとりこにしている。
都心ではアサイーボウルの専門店が次々にオープンし、カフェでもメニューとして追加するケースが目立つ。また、家で手軽に作って味わう人も増えており、フルッタフルッタの「お家でアサイーボウル」は24年9月の出荷量が23年同月に比べて10倍を大きく上回る爆発的な伸びを記録。ミキサーは使わず、フルーツブレンド済みの冷凍アサイーをもみほぐすだけで済む点が消費者に刺さった。
こうしたアサイーボウルブームの中で登場したのが、スジャータめいらく(名古屋市)のカップ飲料「のむアサイーボウル」だ。アサイーボウルに使う材料をベースにしていて、価格は税抜きで178円。税込みでも約200円とリーズナブルだ。ただし、言葉を選ばずに言えば、はやりのスイーツを飲料にしただけの安直な商品に思える。しかし、売上本数は25年3月単月で250万本近くにまで伸びている。
なぜ、消費者にこれほど支持されているのか。大ヒットの決め手となった理由は、その食感にある。
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