話を聞く時に「私だったら…」と考える人は頭が悪い。頭がいい人はどう聞いている?

科学・医療 DIAMOND オンライン 2025年05月29日 07:10
話を聞く時に「私だったら…」と考える人は頭が悪い。頭がいい人はどう聞いている?

「いつも浅い話ばかりで、深い会話ができない」「踏み込んだ質問は避けて、当たり障りのない話ばかりしてしまう」上司や部下・同僚、取引先・お客さん、家族・友人との人間関係がうまくいかず「このままでいいのか」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか? 世界16カ国で続々刊行され、累計26万部を超えるベストセラーとなった『QUEST「質問」の哲学――「究極の知性」と「勇敢な思考」をもたらす』から「人生が変わるコミュニケーションの技術と考え方」を本記事で紹介します。

「あなた」と「私たち」の視点で聞く

 私たちが誰かの話を聞くときには、大きく3つの「姿勢」がある。

 1つ目の姿勢は、「私」の視点を重視するものだ。

「相手が話しているのと同じ状況に置かれたとしたら、自分ならどう振る舞い、考え、感じ、どう言うだろう?」と考える。

 話し手の感情や思考、経験ではなく、自分の視点や意見、考えに意識を向けてしまう。

 そのため相手の考えを正したり、反射的に助けやアドバイスを与えたり、話に割って入ったりしてしまう。

 出てくる質問も、示唆的、判断的、誘導的になる。

「彼のほうが正しくないか?」「旅行先は南部じゃなくて島にしたら?」。

 こうした質問は、あなたの意見や感想を示すものであり、相手を脇役のような存在と見なしている。

 2つ目の姿勢は、「あなた」の視点を重視するものだ。

「つまり、どういうことだろう?」という姿勢で相手の話を聞くことである。

 この姿勢があると、「自分には知らないことがたくさんある」というソクラテス的な態度で、好奇心をもって相手の話を聞けるようになる。

 相手の経験は必ずしも自分と同じではないと十分に認識しているので話に集中できるし、「具体的には?」「どんなことを考えていた?」「どう感じた?」といった、相手の話を中心にした深く掘り下げた質問ができる。

 相手に寄りそう、気配りの利いた質問だ。

 3つ目の姿勢は、「私たち」の視点を重視するものだ。

 つまり、「私たちはそのことをどうとらえるべきか?」ということを念頭に置きながら話を聞く。

 これは、自分たちの会話を上から別の視点で俯瞰するようなものだとも言える。

 相手と自分を、少し離れた場所から観察するつもりで会話をする。

 自分の気持ちや相手の様子を、客観的にとらえる。

 このような視点をもっていると、会話が堂々巡りになっていたり、すべての文が「でも」で始まっていたり、相手があなたの質問にしっかりと答えずに話を逸らしたりすることなどに気づきやすくなる。

 言葉以外の仕草や表情などもよく観察できる。相手がずっとそわそわしているのが見えたり、自分の身体に力が入っているのを感じたりする。

(本記事は『QUEST「質問」の哲学――「究極の知性」と「勇敢な思考」をもたらす』の一部を抜粋・編集したものです)

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本書の内容

はじめに 現代人の人生がつまらない理由

第1章 なぜ私たちは良い質問をするのが下手なのか? ▼良い質問ができない理由1―人はそもそも自分の話をしたがる  ▼良い質問ができない理由2―尋ねるのが怖い ▼良い質問ができない理由3―良い印象を与えたい

第2章 質問の態度 ▼「自分は何も知らない」という態度で疑問をもつ ▼好奇心―本心から「知りたい」と思う  ▼質問をするためには「勇気」が必要だ 

第3章 質問の条件 ▼質問の条件1―すべては聞き上手になることから始まる ▼質問の条件2―言葉を大切にする ▼質問の条件3―許可を求める

第4章 質問の技法 ▼「上向きの質問」と「下向きの質問」を使いこなす ▼良い質問のためのレシピ ▼質問に答えてもらいやすくなる魔法のフレーズ

第5章 質問から会話へ ▼「良い質問」から「良い会話」へつなげる ▼質問へのフォローアップ ▼相手の発言の真意を問う

おわりに

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