女性政治家がマスクを着用していると、マスクをしていない場合に比べて支持が低下する傾向があるとの研究成果を九州大の室賀貴穂准教授(労働経済学)のチームがまとめた。男性政治家ではマスク着用の影響は見られなかった。新型コロナウイルスの流行以降、政治家が感染症対策のためマスクを着けて活動する場面は少なくないが、性別により異なる影響が明らかになった形だ。
8日には衆院選投開票日が迫る。室賀さんは「マスク着用による見え方の違いが、女性政治家にのみ不利に働きかねない」と説明。女性政治家側が「選挙活動におけるコミュニケーション方法を工夫する必要がある」とする一方、有権者側には、女性政治家に対する思考判断の偏り(バイアス)に注意するよう促している。
調査は新型コロナが流行していた2020年8月、全国の18~74歳の男女1508人を対象に実施。当時の安倍晋三首相(故人)や小池百合子東京都知事ら実在する男女の著名政治家がマスクを着けた写真と着けていない写真を見せ、①支持度②魅力③有能さ④知的さ⑤強さ⑥信頼性―を5段階で評価してもらった。