WBOバンタム級タイトル戦の1回、ユッタポン(左)を攻める武居由樹=28日、横浜BUNTAI
圧巻のTKO勝利だった。王者の武居は立ち上がりからエンジン全開。1回に3度のダウンを奪った後、さらにコーナーで連打を見舞う。たまらずレフェリーが試合を止めた。大歓声を背に受けながら、両拳を握ってほえた。
武居、1回TKOで防衛 力石は王座奪取ならず―ボクシング世界戦
試合開始1分を待たずにワンツーで最初のダウンを奪い、次は左フックを完璧にヒットさせた。挑戦者は顔をゆがめながら再び立ち上がったものの、武居がさらにギアを上げて踏み込んでいく。「1ラウンドで倒すつもりだった」。その言葉通りに決着をつけた。
プロデビューからKO勝ちが続いたが、直近2試合は判定での勝利。不完全燃焼が続き、この日のテーマは持ち味の「野性味」を取り戻すことだった。ラッシュをかけて攻める姿は、まさにそのもの。王者として自信を深める内容になった。
バンタム級は世界主要4団体の王者が全て日本選手。今後は王座統一を目指す争いにも注目が集まる。無傷で試合を終えた王者はリング上で今後について問われ、「もう1本ベルトがほしいかな」と闘志をかき立てた。