部下から「本当に」信頼されていなくても気にかけなくていい理由

経済 日経ビジネス 2025年05月26日 12:01
部下から「本当に」信頼されていなくても気にかけなくていい理由

【前回まで】 第2章 コンテクストをひもとくためのヒント 第1話 昇進で一気に「10倍増」するコミュニケーション量との向き合い方 第2話 上司と部下、互いに「分かっていない」と嘆き合う悲劇の解消法 第3話 コミュニケーションは氷山 成立のカギは「見えない部分」への理解 第4話 反抗的なリーダーはチームの部下を不幸にする 第5話 「一緒に」「ゆっくり」「繰り返す」  部下の意見の深層を知る

第3章 「チームとリーダーのズレ」を立て直すヒント 第1話 「部下に寄り添う上司」はプレイングマネジャーから抜け出せない 第2話 「こんな売り上げ達成できません!」と現場が抗議 リーダーはどう向き合う 第3話 部下が衝突、仲裁のコツは「言い分を聞かない」「分かり合おうとしない」 第4話 「話せる上司」は自爆する 部下の求めに応じず、部下を枠にはめよ

 第3章では「(部下に仕事を)してもらうリーダー」の“心構え”として、メンバー一人ひとりを見るよりも先に「チーム全体を見てほしい」ということと、チームに共通する困り事を立て直すためのヒントを紹介しました。

 職場における困り事は、チーム全体にまつわるものばかりではありません。個々のメンバーに関する困り事も、当然あります。とりわけ私がよく聞くのは、以下の3つです。

 この章では、あなたとメンバー一人ひとりとの間で生じる「ズレ」に対する、立て直しのヒントを伝えていきます。ただしその前に、皆さんに1つ、問いを投げかけます。

 「あなたはメンバーに信頼されていますか?」

 意地悪な質問で失礼しました。なんとも答えにくい問いだったのではないでしょうか。

 「100%の確証は持てないよなあ…」  「聞いてみたところで、誰も本当のことは言わないだろう」  「今はわりと信頼されているかもしれないけれど、この先は分からない」  「自分で自分のことを『信頼されている』などと言ったとたん、信頼を失う気がする…」  「かといって『信頼されていない』なんて言うと、リーダーとして失格だろうし…」

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