株投資で資産1.5億円超、経済的自立を達成したグーグル出身32歳が今最も注目する銘柄は「Palantir」

経済 Business Insider Japan 2025年05月28日 17:00
株投資で資産1.5億円超、経済的自立を達成したグーグル出身32歳が今最も注目する銘柄は「Palantir」

※この記事は2024年8月26日初出です

現在32歳のシェリー・ジアンは(運用益だけで生活を成立させる)経済的自立を目指して10年以上投資を続けてきた。

米カリフォルニア大学バークレー校に在学中、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)でのサマーインターンを経験し、卒業後はアマゾン(Amazon)に入社。それから間もなく上場投資信託(ETF)への投資を始めたが、彼女は当時まだ20代前半だった。

そして、その後ジアンが人生で初めて挑戦した高リスク投資の一つが、2015年のテスラ株購入だった。

彼女は電気自動車(EV)にものすごく興味を持っていたわけではなかったが、当時の上司が「テスラの蘊蓄(うんちく)を語っていた」のを聞いて、調べてみる気になったのだという。

「調べてみて思ったんです。それまでの大衆向けのクルマとは全然違って、電気自動車は何と言うか、アイデンティティやステータス、クールさが飛び抜けてるな、って」

彼女の直感は正しかった。

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テスラ株を買ってから、ポートフォリオの規模感は「だいたい10倍くらい」に跳ね上がった。Business Insider編集部では彼女の株式保有状況について、関連書類を通じて直接確認した。

テスラ株の購入と前後して、ジアンはアマゾンからグーグル(Google)に移籍。同時期、アップル(Apple)やアマゾンもポートフォリオに加えた。

グーグル在籍時には、株式報酬としてRSU(譲渡制限付株式ユニット)の付与を受けた。一定時間の継続勤務など事前に設定された条件を達成した場合に自社株式の付与を受けられるもので、ジアンはBusiness Insiderの取材時に次のように説明した。

「純資産を大きく膨らませることができたのは、このRSUのおかげなんです。付与されたグーグル株が大幅に値上がりして、おそらく(総資産価値の)半分はそれだと思います」

2024年8月時点で、ジアンの総資産は7ケタ(=100万ドル以上)を突破し、当人は経済的自立を達成したと考えている。Business Insider編集部も、彼女の複数の投資関連口座を本人提供のスクリーンショットで確認した。

ジアンは2021年7月にグーグルを退職し、アクセラレータープログラムを利用した準備期間を経て同年11月に起業。ごく最近、AI活用の個人向け資産運用プラットフォーム「ピーク(Peek)」を立ち上げたばかりだ。

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ジアンは自らのポートフォリオの成長に「運」の要素が間違いなく大きな役割を果たしたことを認めつつ、それでも、小さな元手で大きなリターンを手にするには「将来成長の見込める分野に早い段階で投資する」のが必須の前提と強調する。

彼女が投資を始めた2010年代前半は、それがテクノロジー分野だったというわけだ。

ジアンは次に脚光を浴びると考えられる産業分野について、数年後には再生可能エネルギーが焦点になるとの見方を披露しつつ、次のように補足する。

「ただ投資するだけでなく、その分野の企業や業界とともに成長していく自分の姿を想像できるような場所に身を置くのが大事です」

テスラ株の購入と成功を通じて、彼女はより徹底して計算を重ねた上でリスクを取る投資手法に確信を抱くようになった。

「私は自分で『投資10年でリターン10倍』と名付けたやり方をちょっとずつ増やしていきました。

たった1年でゼロから100に資産が増えるような投資手法ではありません。長期的に見ると何らかのトレンドに沿っていて、途中に多少のブレがあったとしても、将来にわたってトレンドとして残り続けるようなところに投資する。

小さな元手から大きなリターンを得るには時間がかかり、その意味で焦りは禁物なのです」

ジアンは現在も変わらず、彼女が「安定投資」と位置付けるETFなどに資金の大半を割り当てている。

「自分が『投資10年でリターン10倍』に配分している資金はごく一部、ほんのいくつかの銘柄であって、ポートフォリオの9割をそれらに賭けるといったことはありません。

もし仮に値下がりしてその価値がゼロになってしまっても、ポートフォリオ全体としては別に大きな問題にならず、一方でもし10倍になればポートフォリオの成長に大きく貢献する、そのくらいの金額を割り当てています」

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ちなみに、最近になって彼女が『投資10年でリターン10倍』の一環として購入した銘柄は「パランティア(Palantir)」だ。

「2010年代前半から気にかかっていた企業です。当時はまだ株式を公開していませんでしたが(=2020年9月末に上場)、データ分析を通じて政府機関の災害対応などを支援するという同社の取り組みが非常に興味深く、注目していました。

当時から同社をウォッチしてきて、最近のAIブームをきっかけにもう一歩踏み込んでその動きをチェックするようになったのですが、AI関連企業で飛躍を期待できる投資先として、パランティアはまだ注目されていない銘柄と言っていいのではと考えるに至りました」

現段階でパランティアが確実に値上がりする保証があるわけではないし、それをどうこう言うには時期尚早だが、ジアンはこう分析する。

「今後、大企業や大規模な組織にAIがどんどん普及していくことを考えれば、間違いなく面白い展開が予想され、追っておきたい銘柄です」

世間では投資初心者を含めて労力やリスクの小さいインデックス投資も人気だが、ジアンは銘柄選別をして投資することに伴うリスクを理解し、受け入れて現在のような投資手法を自ら選んでいる。

彼女は個人投資家向けの金融メディア「モトリーフール(Motley Fool)」を定期的にチェックし、アナリストの投資家向けレポートを読み込むことで、常に情報を最新のものにアップデートする努力を怠らない。

「個別銘柄への投資なら、ある将来の見通しに賭けたり、逆にその見通しが実現しない将来に賭けたり、自分で選ぶことができます。

調査を行った上で、これは1万ドルを投資したいとか、ポートフォリオの1%相当を資金配分したいとか、自分で判断できる環境はとても興味深い知的訓練になると思うのです。ある意味、最高の意思決定トレーニングだと思いませんか?」

ただし、どんなに調査しても、考えに考え抜いても、資金を失うことはあるとジアンは強調する。

「それがこのゲームの現実であり、またこのゲームの面白さでもあるので」

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