日本とイタリアは今年、1866年の修好通商条約調印による国交樹立から160周年。草創期の日伊の絆を強めたのは、日本から海を渡り、輸出された蚕の卵だった。2度の大戦を経て、輸出主導型の経済先進国となった両国は今、インド太平洋の航行の自由を守る戦略的パートナーとして、「準同盟」とも呼ばれる安全保障面での協力を深化させている。
日伊の外交関係の始まりは、江戸時代末期の1866年8月25日に調印された修好通商条約。翌67年に条約が発効すると、和紙に蚕の卵を産み付けた「蚕卵紙」の輸出が盛んになり、その額は明治初期にかけて日本の輸出総額の2割を占める年もあった。