高市早苗首相が23日召集の通常国会の早期に衆院を解散する意向を与党幹部に伝えたことを受け、国政選挙で6回連続投票率日本一を続ける山形県で記録更新に暗雲が立ち込めている。同県は豪雪地帯特別措置法で35の全市町村が豪雪地帯に指定されており、そのうち26の自治体は「特別豪雪地帯」。選挙を準備する自治体も、投票に行く県民も雪との戦いとなるためだ。吉村美栄子知事は15日の定例記者会見で投票率低下への懸念を示した。
吉村知事は解散について「大変驚いたが、総理の専権事項なので私から特にコメントすることはない。政府には令和8年度予算をできるだけ早期に成立させてほしい」と話した。
5期目に入った吉村知事がこれまで臨んだ知事選はすべて1月に実施されてきた。冬の選挙を経験しているだけに「看板を立てるのも大変だし、ポスターを貼っても雪で見えなくなる。演説の場所の確保や投票所への道も凍って危険。一番寒い時期だけに選挙に行く人も、準備をする自治体も大変だと思う」と気遣った。
同県は昨年の参院選を含め6回連続で国政選挙投票率日本一に輝いており、ドラマ『おしん』になぞらえて、「まじめな県民性が要因」と評価する声も多い。
吉村知事は「投票率日本一の自負もあるので、なるべく投票に行っていただきたい。ただ、(真冬の選挙なので)投票率が低下することも心配している。予算や人事で忙しい時期。予算成立後だったら良かったのに…」と本音もチラリと見せた。(菊池昭光)