深海探査は資源・安保の時代へ AI無人機が進歩 探検の競争に終止符 

科学・医療 産経新聞 2026年01月31日 19:00
深海探査は資源・安保の時代へ AI無人機が進歩 探検の競争に終止符 

未知の深海を目指す人類の挑戦が転換期を迎えている。これまでは好奇心が主な原動力だったが、実用的な価値が重視される時代に入った。人間が深海に行く意味が問い直されている。

海は人間にとって魚や貝などの食べ物が得られる貴重な場所だ。新天地を求めて航海に出る挑戦の領域でもある。生きるために重要な場所だが、海の中は生きていけない過酷な環境だ。

海が地球を覆っていることは大航海時代に証明されたが、その深さは近代までよく分からなかった。海はどこまで深いのか、そこはどんな世界なのか。人々は星空と同じように思いをはせてきたのだろう。

古代ギリシャのアレキサンダー大王は、ガラス製の容器に入って海中を探検したと伝えられ、その様子を描いた中世の絵が残っている。真偽は定かでないが、潜水への関心が当時からあったことがうかがえる。

それを実現させたのは18世紀の産業革命による技術革新と軍事用途の誕生だった。最初は球状の木製の乗り物で浅い海を潜航し、米国の独立戦争で英国の軍艦に攻撃を試みたという。

蒸気船の実用化で知られる米国のロバート・フルトンは1800年、人力で潜航する初の実用的な潜水艦を建造した。19世紀半ばには呼吸に必要な酸素を発生し、二酸化炭素を除去する装置が開発され、長時間の潜航が可能になった。

関連記事

記事をシェアする