所得税の非課税枠「年収の壁」の引き上げなどの政策実現を掲げ、国政選挙で躍進を続けてきた国民民主党が正念場を迎えている。今回の衆院選で首相の高市早苗(自民党総裁)の人気で勢いに乗る自民の大勝を許せば、国会で握っていたキャスチングボートを手放すことになりかねない。
戦国時代、羽柴(のちの豊臣)秀吉と徳川家康が争った「小牧・長久手の戦い」の舞台として知られる愛知県長久手市。1日午後、衆院愛知7区に出馬した国民民主前職、日野紗里亜(38)の応援演説に立った代表の玉木雄一郎は「高市さん、人気ですよね。でも高市さんも間違う」と自民が掲げる2年間限定の食料品の消費税減税に疑問を呈した。選挙戦で自民元職、鈴木淳司(67)と争う日野も「ライバルは高市首相だ」と同調した。
かつては党勢低迷が続き、「視力検査並みの政党支持率」と揶揄(やゆ)された国民民主だが、自民派閥の政治資金パーティー収入不記載事件で自民に逆風が吹いた令和6年衆院選で、玉木の掲げた「年収の壁」引き上げがブームを巻き起こした。