津名漁業協同組合佐野支所(淡路市)などは、ワカメの養殖で二酸化炭素(CO2)を吸収したとみなす「Jブルークレジット」認証を取得した。同クレジットは地球温暖化対策に取り組む企業などに売却できる。得た資金で養殖規模と雇用の拡大、さらなるCO2吸収とクレジット取得を進め、持続可能な漁業をつくっていきたいという。
Jブルークレジットは海藻などが海中のCO2を吸収することに着目したもの。同支所と水産物販売を手掛ける稲畑ファインテック(大阪市)が、クレジットを扱うBLUABLE(ブルアブル、神戸市)と連携し、認証機関のジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)に申請していた。
JBEは、令和4年5月から7年4月に同支所のワカメ養殖で12・4トンのCO2を吸収したとしてクレジットを発行。今年1月、購入申し込みの受け付けを始めた。
同支所などは50万円程度の資金調達を見込む。養殖面積の拡大などに投資する考えで、同漁協の保田友也組合長らは「養殖を通じて水産資源の減少に歯止めをかけ、未来ある漁業として継続したい」「認証取得を機に淡路島のワカメのおいしさを広く知ってもらいたい」と話している。
クレジットを購入した企業などは、地球温暖化対策のPRや自主的な目標の達成に用いることができる。ただ、政府主導の「Jクレジット」と異なり、国連に報告している国内のCO2排出削減量にはカウントされない。