地金大手の田中貴金属工業は2日午後、金の店頭販売価格を1グラム当たり2万6057円に設定した。1月29日に付けた3万248円の最高値から4日で13・9%の急落となった。前週末に米連邦準備制度理事会(FRB)の新議長に金融緩和に消極的とみられているウォーシュ氏が指名され、ニューヨーク商品取引所で金先物相場が急落した流れが波及した。
トランプ米大統領は利下げ圧力を強めていたが、かつて金融緩和に慎重な「タカ派」と目されたウォーシュ氏が利下げペースを遅らせ、ドルの価値が相対的に高まるとの思惑から金が売られた。2日午前の国内価格は2万6712円だった。
東京証券取引所では、国内で金鉱山を運営する住友金属鉱山の株価も関連株として大きく下落した。楽天証券の吉田哲コモディティアナリストは「金価格は上昇ペースが急だったので、利益確定売りが出やすいタイミングだった」と分析した。