昨年の参院選で保守層の一部を取り込んで躍進した参政党が、8日投開票の衆院選で小選挙区と比例代表合わせて190人もの候補者を擁立した。自民党は昨年10月に就任した首相(自民総裁)の高市早苗の下、保守票を取り返したいが、参政と競合する選挙区は全国で181に上る。参政から対抗馬をぶつけられたのは高市の側近も例外ではない。
1月30日昼、埼玉県越谷市の駅前ロータリーに、黄色いのぼり旗がはためいた。黄色は埼玉3区の自民前職でこども政策担当相の黄川田仁志(55)のイメージカラーだ。黄川田は黄色いネクタイに黄色いスニーカーという服装で街頭演説に臨んだ。
応援に駆け付けた財務相の片山さつきが「首相が松下政経塾の後輩として一番頼りにして、一番かわいがっている」と黄川田を持ち上げると、300人を超す聴衆から「そうだ!」の掛け声と拍手が起きた。
黄川田は保守的な政治信条が高市と近く、昨年の総裁選で推薦人を務めた。埼玉3区では初当選以来5連勝中だが、前日29日の駅立ちでは握手を求めてきた有権者にこう心境を吐露した。