ミラノ・コルティナ冬季五輪カーリング女子代表フォルティウスの吉村紗也香選手、小野寺佳歩選手ら多くの日本代表を輩出した北海道北見市の常呂高が、少子化の影響で廃校の危機にある。全国募集を2026年度入学生から始めるなど、存続に向けて動き出した。吉村選手は「高校から五輪を目指したいという選手が出てくるように、希望を与えたい」と使命感を口にした。
北海道の東部、オホーツク海に面した北見市の旧常呂町にある道立高。1月現在の全校生徒数は27人。龍聡己教頭によると34歳の吉村、小野寺両選手の在籍時は約70人だった。札幌市など都市部へ生活拠点を変える世帯や、北見、網走市街の高校への進学者も増え、生徒数の減少は止まらない。北海道教育委員会から、入学者数が20人に満たない場合、募集停止の可能性が示された。28年度までは募集継続が決まったが、龍教頭は「毎年20人というのは、かなり厳しい」と漏らす。
「カーリングの町」の象徴とも言える高校のピンチに、地域住民らが団結した。「まちと常呂高校未来プロジェクト」が発足。卒業生で五輪3大会出場の本橋麻里さんも名を連ねて署名活動などで存続を呼びかけるほか、小学生世代の強化に取り組んでいる。