「カイロス」3号機打ち上げ、3度目の延期 成功すれば「串本ロケットの日」制定も

科学・医療 産経新聞 2026年03月04日 20:48
「カイロス」3号機打ち上げ、3度目の延期 成功すれば「串本ロケットの日」制定も

4日に予定されていた和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」からの小型ロケット「カイロス」3号機の打ち上げが中止となった。3号機の打ち上げ延期はこれで3度目。見物客からは「残念だ」と落胆の声が漏れる一方で、「ぜひ成功を」などと5日に予定されている打ち上げに期待する声があがった。

発射場から南西に約2キロ離れた田原海水浴場の見学場には約400人のロケットファンらが集まった。発射予定時刻の午前11時が迫ると、手を合わせて成功を祈る姿も。発射のカウントダウンが終わってもロケットは上空に現れず、中止が伝えられると頭を抱えて残念がる人の姿もみられた。

打ち上げを見に訪れた大阪市北区の会社員、西島鉄也さん(54)は「期待していただけに中止を聞いて言葉が出ない」と残念がったが、「次はぜひ成功させてほしい」と期待を込めた。

兵庫県明石市の会社員、秋丸貴宣さん(42)は「悔しいが、みんなが成功させたいと思っている。携わっている方々の判断を尊重したい。応援している」とエールを送った。

記者団の取材に応じた串本町の田嶋勝正町長は「天候も良さそうだったので残念。何度も足を運んでくださるロケットファンの方から温かい声かけもある。挑戦を続けたい」と述べた。

また、田嶋町長はカイロスの打ち上げが成功した日を、「串本ロケットの日」として制定する考えを明らかにした。ロケットを子供たちの教育に活用したり、観光振興に役立てたりする趣旨で、早ければ3月定例会に議案を提出するという。

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