かんぽ生命保険は2日、米国に子会社を新設したと発表した。同社初の海外拠点となる。米投資会社KKR傘下のファンドに投資しており、運用実態の監督を強化する。
新会社の名称は「JAPAN POST Life Americas inc.」で、本社はニューヨークに置く。かんぽ生命の完全子会社で資本金は約5億円。営業開始は10月を予定する。
米国における保険・金融市場の動向調査や、投資先の監督が主な業務になる。運用ノウハウの吸収も狙う。将来的な米国での事業拡大も視野に入れる。
かんぽ生命は2023年にKKRと提携し、少額投資した。25年にはKKR傘下の新設再保険ファンドに出資持ち分の50%を超す約3000億円の大規模投資に踏み切った。投資対象は主に米国の年金保険の再保険で、リアルタイムで市場動向や運用実態を監視するために現地拠点が必要だった。
かんぽ生命は収益源の多角化を進めており、海外保険市場での収益拡大は柱の1つ。大和証券グループ本社と提携して展開するアセットマネジメント事業と合わせて、25年度は約60億円の利益を見込む。30年度までに数倍に拡大する目標だ。