「政策実現の手法、困難に」国民民主大会 巨大与党誕生で政権と距離 対峙の仕方修正か

政治 産経新聞 2026年04月05日 18:41
「政策実現の手法、困難に」国民民主大会 巨大与党誕生で政権と距離 対峙の仕方修正か

国民民主党は5日、東京都内で党大会を開き、引き続き「対決より解決」を目指すとする令和8年度活動方針を決定した。国民民主はこれまで政府・与党に条件闘争を仕掛け、政策を実現してきたが、2月の衆院選で圧勝した高市早苗政権にその手法は通じなくなった。衆院選後は政権批判を繰り返すなど路線転換も模索するが、存在感の低下は否めず、起死回生策は見いだせていない。

玉木雄一郎代表は党大会で「われわれはまだ発展途上だ。これからもっと国民の思いをしっかりと受け止め、政策として実現できる政治集団に成長するように頑張っていきたい」と述べた。

国民民主は6年10月の衆院選で与党が過半数割れして以降、自民党に予算案や法案成立への協力をちらつかせ、所得税が生じる「年収の壁」の引き上げなどの要求をのませて存在感を示してきた。

だが、先の衆院選で自民が大勝し、与党が衆院で3分の2超の議席を得ると、政権と国民民主との距離は広がった。8年度当初予算案を巡っては衆院での審議を急ぐ自民に、審議時間の確保のため「3月13日の採決なら賛成できないが、16日なら賛成できる」と提案したが、聞き入れられず、衆院採決で国民民主は反対に回った。

参院では、与党が過半数(124議席)まで4議席足りない。ただ、自民は日本保守党や複数の無所属議員から8年度当初予算案への協力を得る見通しで、現状では国民民主と連携する必要性が低くなっている。

国民民主の8年度活動方針では衆院選で自民が大勝したことで「少数与党と交渉して、納税者や現役世代の立場に立った政策を実現する手法は困難になった」と明記した。一方、「政策本位で協力できる政党とは与野党を問わず連携し『対決より解決』の姿勢を堅持する」とも強調した。

玉木氏は党大会後の記者会見で、「引き続き対決より解決、政策本位で取り組みたい」との考えを重ねて示した。

ただ、政権との距離感など立ち位置が定まらない状況には、党内から不安の声も上がる。中堅は「わが党が存在感を高めるには、連立政権入りするか、中道改革連合と組むかのいずれかしかない」と指摘した。

(今仲信博)

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