これまで廃棄物として処理されてきた家具類を回収して修理、商品化する実証事業「リペアチャレンジ」について、滋賀県は今年度、拠点となる大津市中央の施設「クラフトマンカレッジ」に新たに「リペア工房」を設置したほか、廃材売り場も拡張した。修理や販売のサイクルをバージョンアップさせるのが狙いで、今年度の第1回販売会を11日に開催する。
世界的に資源制約が高まり、資源を効率的に循環利用する必要性が高まる中、新たな循環経済モデルの実現を目指す県が実証実験として昨年度、リペアチャレンジを始めた。
県内市町や広域行政組合と連携し、清掃工場などに粗大ごみとして出される廃家具類の中から再利用の可能性があるものを県が選別し、回収。協力企業の「木の家専門店 谷口工務店」(竜王町)に集め、修理の可否などを判断する。工務店の職人やスタッフらが清掃や補修、再塗装などを手がけ、クリーニングも実施する。
再商品化した家具などの販売会は原則、クラフトマンカレッジを会場に毎月、第1土曜(一部除く)に開催している。県によると、昨年度は延べ1174人が販売会に来場。試験的に実施した廃材の販売も好評で、来場者からは「聞いたことがない取り組み」「とてもいい試みだ」などの声が聞かれたという。
こうした成果を踏まえ、県は今年度、家具の修理に加え、廃材の有効活用や創作活動も含めた循環の機能を強化するため、クラフトマンカレッジに新たな修理拠点となる「リペア工房」を設けたほか、廃材売り場も拡張した。
リペア工房は家具の清掃や修理などの機能を備えている。廃材売り場は従来、家具売り場の空いたスペースを利用していたが、今回約12平方メートルのスペースを確保して拡張した。
11日の販売会は午前10時~午後3時に開催。専用駐車場はなく、近隣の民間駐車場の利用を呼びかけている。
リペアチャレンジについて、三日月大造知事は「これまで壊して燃やしていた家具などが、また(商品として)出てくるというサイクルができた」と成果を強調し、今後についても、「どういったことができるか可能性を考えていきたい」と話している。