1969~72年の「アポロ計画」以来、半世紀ぶりとなる有人月探査プロジェクト「アルテミス計画」では、宇宙船「オリオン」に乗り込む4人の属性も多様化した。アポロ計画で月面着陸した12人は全員が米国の白人男性だったが、オリオンには黒人男性や女性、カナダ人も搭乗し、月の裏側まで飛行する「深宇宙探査」の新たな時代を切り拓いている。
オリオンに搭乗している4人を紹介する。
オリオンの船長として現場で指揮を執るのはリード・ワイズマン飛行士だ。米東部メリーランド州ボルチモア出身の白人男性。2009年に米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士に選抜された。
米CNNテレビによると、がんで妻に先立たれ、娘2人を育てている。命をかけた有人宇宙飛行への出発を前に、娘を散歩に連れ出し、遺言書や信託契約書の内容を説明した。「実のところ、もっと多くの人が普段の生活の中で、家族にそんな風に話しかけてほしいと思います。だって、あす何が起こるか、誰にも分からないのですから」と話している。