東証プライム上場の炭素製品メーカー「東海カーボン」(東京都港区)の北九州市にある工場で、基準を超える汚水を海に排出したとして、若松海上保安部は10日、水質汚濁防止法違反の疑いで、法人としての同社と工場長(60)ら社員2人を福岡地検小倉支部に書類送検した。いずれも容疑を認めているという。
送検容疑は昨年9~10月ごろ、同市若松区の「九州若松工場」の排水口から、法定の基準を超える量の有機物などを含んだ水を海に排出した疑い。
海保が昨年9月と10月の2回、工場の排水を調査したところ、濁りの原因となる有機物などの量が法定の基準の2倍以上含まれていた。海保は同11月に工場を家宅捜索し、捜査を進めていた。付近の海洋生物への影響は確認されていないという。
同社によると、ボイラーで発生した蒸気を冷やすために工場内で海水を利用していた。排水口に設置した浄化用フィルターの点検や交換が不十分だったという。
東海カーボンの話 今後も捜査に誠実に対応し、環境管理体制の強化に努める。