米国とカナダの飛行士4人が10日、地球に無事帰還し、米主導の月探査「アルテミス計画」は熱狂の中で初の有人飛行を終えた。今後は月面着陸、月面基地の構築と難度が上がっていく。ただ月への着陸船は未完成で、遅れの可能性がささやかれる。アルテミス計画の姿は大幅変更が打ち出され、日本など国際パートナーを当惑させている。
「これは始まりに過ぎない」。米航空宇宙局(NASA)のアイザックマン長官は4人の地球帰還後、こう強調した。
次は2027年、地球上空で宇宙船オリオンと月着陸船のドッキング試験を実施。28年には2回の有人月面着陸を目指す。バイデン前政権時代にはなかった密度の高いスケジュールだ。22年にオリオンの無人飛行試験をしてから、今回の有人飛行まで3年余り。飛行の頻度が低く進みが遅いと業を煮やし、計画変更を打ち出したのがアイザックマン氏だった。
だが肝心の着陸船となる米スペースXの…