千葉・南房総市長選、県内最年少34歳の首長が誕生 自民推薦候補、惜敗

政治 産経新聞 2026年04月13日 19:57
千葉・南房総市長選、県内最年少34歳の首長が誕生 自民推薦候補、惜敗

千葉県南房総市長選は12日投開票され、無所属新人で元市職員の渡辺秀和氏(34)が、いずれも無所属新人で元市議の吉田年和氏(52)=自民推薦=と元市議の青木建二氏(53)との三つどもえの激戦を制し、初当選を果たした。投票率は63・40%。前回(64・53%)を下回った。当日有権者数は2万9259人。県選挙管理委員会によると、県内の現職首長の中で最年少という。

7町村合併で誕生した南房総市の初代市長で、現在5期目の石井裕市長(60)は今期で引退する。

12日午後9時半すぎ、渡辺氏の「当確」が伝わると、市内の会場に集まった支持者は歓喜した。渡辺氏は挨拶(あいさつ)で「若いといわれてきたが、これからも成長していく。話し合い、学び合い、市民とともにつくる南房総を実現していこう」と決意を示した。

渡辺氏は昨年11月、市職員を退職し、石井氏の事実上の後継候補として名乗りを上げた。地域の実情を知るため、各地で市民との対話を重ね、選挙戦でも市民と政策を立案する「政策カフェ」など対話重視の市政運営を掲げ、支持を広げた。石井氏は「(対話を通じて)渡辺氏の人柄や政策、意気込みに対し、期待を込めて評価してもらえた」と勝因を分析した。

1582票差で涙をのんだ吉田氏は自民推薦を取り付け、市長選に挑んだ。告示の出陣式には地元選出で自民党の浜田靖一元防衛相や同党の小林鷹之政調会長らが駆け付けた。ビラには高市早苗首相の写真を掲載し、先の衆院選で圧勝した「高市人気」を追い風にしようとしたが、届かなかった。

自民推薦候補の落選は最近相次いでいる。3月の東京・清瀬市長選に続き、今月12日投開票の練馬区長選も苦杯をなめた。一般的に都市部では無党派層の投票行動が当落を左右しがちだが、保守王国といえる房総半島の地方部で自民推薦候補が破れるのは珍しいケースといえそうだ。

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