全日空のグループ会社で昨年11月、不適切な整備が2件行われたとして、国土交通省は14日、全日空に業務改善勧告を出した。再発防止策を来月15日までに報告するよう指示した。
国交省などによると、伊丹空港で40代の整備士がエアバスA321型機を夜間整備中、社内規定で使用が禁止されている作動油を給油。意図的に事実と異なる整備記録を作成し、別の整備士に規定通りの作動油に入れ替えるよう指示した。
また、成田空港でも貨物機の貨物固定用レールに摩耗があったのに、整備士が必要な修理を行わなかったという。
全日空では2024年10月にも、福島空港で航空機のタイヤの空気圧が低かったのに交換せずに運航した事案が発生し、国交省が厳重注意していた。業務改善勧告は厳重注意よりも重い行政指導。
全日空は14日付で、当時の井上慎一社長ら50人の役員報酬を1カ月間30%~10%減額するなどの処分を行った。
全日空の話 大変重く受け止めている。真摯(しんし)に受け止め、再発防止を徹底する。