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アレジオン、ホロライブコラボで新規購入者獲得 ファンの心つかむ流儀

アレジオン、ホロライブコラボで新規購入者獲得 ファンの心つかむ流儀

若年層の間で人気が高まっているVTuberの力を頼り、企業がキャンペーンを仕掛ける例が加速的に増えている。中でも細かい工夫が光ったのが、エスエス製薬だ。花粉症の時期に「ホロライブ」とコラボし、キャンペーン期間中における特定の小売店でのアレルギー専用鼻炎薬「アレジオン20」の売り上げを、キャンペーン直前比1.2倍に伸ばした。花粉症の人からのブランド認知をほぼ取りきっていたアレジオンが、今のタイミングでどう新規購入者を獲得したのか。裏には製薬会社ならではの配慮、そして綿密な作戦があった。  エスエス製薬(東京・新宿)が、カバーの運営するVTuber(バーチャルYouTuber)事務所「ホロライブプロダクション(以下、ホロライブ)」とのプロモーション施策を行うという新手で、アレルギー専用鼻炎薬「アレジオン20」の顧客数を増やした。  2024年9月と25年2月の2回のキャンペーンを実施し、キャンペーン期間中の特定の小売店での「アレジオン20」の売り上げを、キャンペーン直前比1.2倍に伸ばした。また、レシートキャンペーン参加者のうち、アレジオンの新規購入者は4割と、新規顧客の獲得に成功した。  「花粉症の時期を楽しもう」というメッセージを、若年層の間で支持が広がっているVTuberの力を借りて拡散。VTuberとそのファンの強いつながりを通して、花粉症で悩んでいるものの市販薬の使用に抵抗感がある消費者に向けて、アレジオンを手に取るきっかけをつくった。  実は、「アレジオン」というブランドに対する認知率は、花粉症の人に限定すると9割に上る。ただ、購買ファネルで「認知」の先に位置する「理解」の獲得や、さらに先にある「購買」につなげることが課題だった。  エスエス製薬ブランド&イノベーションアレジオンブランドマネージャーの住吉光莉氏は「市販薬というカテゴリー自体がとっつきづらいと感じている消費者も多い」と言う。  そこで、エスエス製薬が有効だと判断したのがVTuberを通したコミュニケーションだった。  VTuberは、配信者がCGキャラクターに自身の声や動きを連動させ、YouTubeを通して情報発信をする配信者のこと。見た目のデザインや人物背景などの世界観の自由度が高いというキャラクター的な魅力も持ちながら、配信者としての身近さも兼ね備えているのが、特に若年層の心をつかんでいる。  企業が人気VTuberにタイアップを依頼するケースも相次いでいる。調査会社の矢野経済研究所(東京・中野)が25年4月28日に発表した調査によると、25年度には、前年度比20%増となる1260億円の市場規模に成長すると予測されている。  VTuberと組もうとエスエス製薬が決断した真意は、どこにあったのか。  住吉氏は「VTuberとそのファンは、配信を通した相互コミュニケーションが特徴。ファンの熱量が高く、VTuberの発言に対して積極的にSNSなどで反応したり、ファンであることを周囲にアピールしたりする文化がある」と話す。

経済 日経トレンディネット
2025年05月29日
TVer広告、売り上げ前年比2.2倍の躍進 販路拡大とCTVで広告主が大幅増

TVer広告、売り上げ前年比2.2倍の躍進 販路拡大とCTVで広告主が大幅増

動画配信サービス「TVer」が好調だ。2024年度の広告売り上げは、前年比2.2倍と大幅に伸長した。主な要因は、代理店との連携強化による販路強化と、広告代理店が専用の管理画面で広告を運用する「セルフサーブ機能」の浸透だ。試験導入する企業が増えたことから、広告主数も前年比87%増の2138社へと増加した。伸び悩むテレビCM市場の救世主になり得るか。  動画配信サービス「TVer」を運営するTVer(東京・港)は、2025年5月に24年度の広告売り上げが前年比2.2倍になったことを発表した。TVer広告事業本部本部長の増村信也氏は「TVer広告が始まって以来、最も伸びが大きかった」と話す。  電通が発表した「2024年 日本の広告費」では、TVerなどテレビ局由来のデジタルメディアの広告費が該当する、テレビメディアデジタルは前年比46.3%増と、市場自体の成長率が大きい。TVerはその上を行く、大幅な成長を記録している。  好調の要因としては、TVerのサービス自体が、25年1月に4120万MUB(月間ユニークブラウザー)を達成するなど、メディアとして存在感を高めてきたことが大きい。加えて、広告事業として、販路を強化してきたことも主要な要因だ。21年度から広告代理店とのパートナープログラムを開始し、24年度はそれを強化してきたという。  TVerのパートナープログラムは、一定の売り上げ規模を出している広告代理店に対して、TVer側が担当者を付け、売り上げ目標を設定し、広告主への提案を一緒に考えるというものだ。「パートナープログラムを組ませていただいた広告代理店の伸びは、TVer広告の増加率を超えるところもあった」と増村氏は明かす。  広告代理店側が、TVerなど動画配信サービスへの広告出稿のニーズ伸長を受け、専門部署を設けて、担当者を拡充するケースが増えてきたことも、大幅な伸長の要因だという。  23年度から提供を開始した、広告代理店が専用の管理画面で広告を運用する「セルフサーブ機能」の利用企業が増加したことも大きい。同商品では、最低出稿金額を設けていないことから、市区町村レベルにエリアを限定して、少ない出稿金額から出稿する広告主が増加したという。実際、広告主数は前年比87%増の2138社へと増加し、裾野が大きく広がった。

経済 日経トレンディネット
2025年05月29日
【全仏オープン】大坂なおみ、涙の1回戦敗退「予想外」センターコートで第10シードに逆転負け

【全仏オープン】大坂なおみ、涙の1回戦敗退「予想外」センターコートで第10シードに逆転負け

シングルス1回戦が行われ、女子で世界ランキング49位の大坂なおみ(フリー)が第10シードのパウラ・バドサ(スペイン)に7-6、1-6、4-6で逆転負けした。 大坂は早々と姿を消した。今大会前、同じ赤土の下部の大会で優勝。「クレーコートでの調子がいい」と自信を持って臨んだセンターコートでの一戦だったが、元世界2位の難敵相手に要所でのミスが響いた。「1回戦で負けたのは予想外。何も言うことはない。厳しい試合だった」と目に涙を浮かべた。 全身ピンクのウエアに、ユニークな髪飾りで登場した。序盤から強打の応酬で、第1セットはタイブレークの末にものにした。しかし、第2セットは別人のように崩れ、あっけなく失うと、第3セットはコート深くへの鋭いショットに苦しむなどし、競り負けた。 一昨年7月の出産から復帰して以降、四大大会は3回戦どまり。完全復活を期し「娘と過ごす時間を犠牲にして、ここに立っている」と勝負への情熱を明かしていたが、好結果にはつながらなかった。「今回学んだことを次に生かしたい」と前を向いた。 ◆放送&配信 全仏オープンテニスはWOWOWとWOWOWオンデマンドで連日生中継。グランドスラムが全部見られるのはWOWOWだけ。

スポーツ 日刊スポーツ
2025年05月29日
【卓球】64年ぶりV篠塚大登の言葉は自信の裏付け「結構、人の目を気にしちゃう」

【卓球】64年ぶりV篠塚大登の言葉は自信の裏付け「結構、人の目を気にしちゃう」

卓球の世界選手権個人戦男子ダブルスで日本勢64年ぶり優勝を飾った篠塚大登(21=愛知工大)戸上隼輔(23=井村屋グループ)組が26日、新種目として実施される28年ロサンゼルス五輪での金メダルを誓った。 開催地カタール・ドーハから帰国し、千葉・成田市内で記者会見。前日25日の決勝では台湾ペアに3-2で逆転勝ちし、61年北京大会の星野展弥、木村興治組以来の頂点に立った。 現実を冷静に見る性格という篠塚が、シングルスでの表彰台への欲も見せた。 ◇   ◇   ◇   金メダルの余韻が残る帰国会見で、冷静な篠塚が力を込めた。 「世界選手権の表彰台が初めてだったので、君が代が流れた時は鳥肌が立ちました。ダブルスもこのいい状態でいきたいですし、シングルスも表彰台に上がれるように頑張りたいという気持ちが強くなりました」 篠塚の誓いは自信の裏付けでもある。過去に明かした。 「『こうなりたい』とかはありますが、やっぱり卓球になると、自分にプレッシャーがかかってしまう。自分の気持ちが苦しくなるので、現実的なことしか言えない。結構人の目を気にしちゃうので『強く言って実行できなかった時にどうしよう』と考えてしまう。あんまり言わないですね」 愛知県出身で、父は未経験者ながら県内の高校で卓球部の顧問を務めていた。礼儀には厳しく、あいさつをしない時には諭された。 小学6年生で強豪の愛工大名電中の練習を見学し、当時高校生だった木造勇人(25)の練習への高い意識を目の当たりにした。中学入学後に「強い選手はこれだけやるんだと思った。練習をちゃんとやるようになった」と意識が変わった。 24年パリ五輪代表選考レース当初は「パリに出るというより、自分の経験」という感覚だった。徐々に立ち位置が上がり、見つめる世界が変わった。 24年2月の世界選手権団体戦(釜山)。絶対王者の中国戦で21年東京五輪2冠の馬龍と対峙(たいじ)した。1ゲームを奪う善戦で「もっと欲が出た。金メダルを目指したい気持ちが出てきた。現実を見ちゃうタイプなので『今の自分じゃ金を目指せない』と思ったら発言しない」と1つ階段を上がった実感があった。 キャリアを積む上で、勝負どころで声が出るようになった。周囲からも促され「試合では絶対に必要。冷静な時もありつつ、大事な時は声を出す。最初は意識的でしたが、最近は勝手に出るぐらいまできた。小さい頃は恥ずかしくて、出そうとしても、どこで出したらいいか分からなかった」と感情を表に出し始めた。 声は相手に圧をかけ、自らを奮い立たせる大切なツールを考える。成長著しい21歳は、着々と殻を破っている。【松本航】

スポーツ 日刊スポーツ
2025年05月29日
【卓球】64年ぶり優勝、戸上隼輔の“妄想トーナメント”成長につながった卓球愛

【卓球】64年ぶり優勝、戸上隼輔の“妄想トーナメント”成長につながった卓球愛

卓球の世界選手権個人戦男子ダブルスで日本勢64年ぶり優勝を飾った篠塚大登(21=愛知工大)戸上隼輔(23=井村屋グループ)組が26日、新種目として実施される28年ロサンゼルス五輪での金メダルを誓った。 開催地カタール・ドーハから帰国し、千葉・成田市内で記者会見。前日25日の決勝では台湾ペアに3-2で逆転勝ちし、61年北京大会の星野展弥、木村興治組以来の頂点に立った。 世界での活躍を夢見た少年は、男子ダブルスが新たに実施される28年五輪で頂点を目指す立場になった。    ◇   ◇   ◇   帰国会見で、戸上は世界一の余韻をかみしめた。 「(金メダルを取れば)64年ぶりということは、試合前に分かっていました。勝てば歴史的快挙になると、頭の片隅にありました。今の率直な気持ちは素直にうれしいのと、優勝した実感がない。入り交じって、半々で複雑な気持ちです」 地元は三重県。3歳で卓球を始めた。3人兄弟の末っ子で、5歳の頃に9学年上の次男の試合を観戦して、母に「本気で卓球をやりたい。頑張る」と誓った。母の指導も受けて「ちょっとでも気を抜いたり、遊んでいるのを見たら怒られる。『誰かがいないから気を抜いていい』というのはなくなりました。常に全力で、誰がいつ見ていても、練習をちゃんとやっていると思われるような姿勢を学びました」と土台を培った。 根底に競技への愛がある。小学生のころは卓球雑誌の最後に記された最新世界ランキングを見て、妄想でトーナメント表を作った。 「自分は左上の第1シード。右下の第2シード(08年北京五輪2冠の)が馬琳選手だったり、第3シードも中国の選手。妄想して、道場の親しい人の名前も入れて、楽しんでいました」 小学2年生から在籍した津市の松生卓球道場には、リビングで卓球の映像が流れていた。 「それを見て『この選手の卓球は格好いいから、妄想の結果も良くしよう』だったりを考えていました。卓球が大好きで、小学生のころから毎日、飽きることなく練習していました」 一方で小学生のころは「世界へ、という姿はあまりイメージできなかったです」と振り返る。中学卒業後は山口県の野田学園高、大学は明治大と強豪で腕を磨き、24年パリ五輪後はドイツのブンデスリーガ1部リーグで経験を積み、求めていた以上の結果を出した。 「次はオリンピックの金メダルを目指して頑張りたいと思います」 “妄想トーナメント”を現実にする挑戦は続く。【松本航】

スポーツ 日刊スポーツ
2025年05月29日