旅行最大手のJTBは15日、2035年を見据えた同社としては初となる長期ビジョンを発表した。外国人が日本以外の国を行き来する第三国間旅行を含めた「グローバル事業」を新たな柱とする。世界中の旺盛な旅行需要を取り込み、本業のもうけを示す営業利益を24年度の149億円から5倍の750億円へと拡大することを目指す。
初めての長期ビジョンについて、山北栄二郎社長は同日の記者会見で「数年先のことは現在の延長線上で考えてしまう。10年後に向けて今どんなアクションを取るべきか定義するために策定した」と説明した。
グローバル事業では、外国人が日本を経由せずに、観光やビジネスの目的で欧米とアジア間などを行き来する需要を取り込む。昨年買収した対旅行業界に特化した世界最大級の観光メディアの知見もマーケティングに生かす考えだ。
グローバル事業に加え、訪日外国人観光客(インバウンド)を対象とした事業の拡大、米大リーグ機構やドジャースとのパートナーシップによる観戦ツアーなど海外スポーツ関連事業も促進。広報担当者は「三位一体で目標を達成していきたい」と話している。