睡眠とらず〝副業〟のキャバクラ送迎へ 死亡ひき逃げ事故で浮かんだ白タクの闇

社会 産経新聞 2026年02月03日 08:00
睡眠とらず〝副業〟のキャバクラ送迎へ 死亡ひき逃げ事故で浮かんだ白タクの闇

東京都練馬区で昨年10月、1人の女性がひき逃げ事故で命を奪われた。事故を起こしたドライバーは、キャバクラの女性従業員を送迎中だったが、捜査の過程で、国の許可を受けずに、タクシー営業を行う「白タク」が組織的に行われていたことが発覚。ドライバーはほぼ丸一日、睡眠を取らずに居眠り運転で事故を起こしており、労務管理がなされない違法な白タクの危険性が浮き彫りになった。

違法営業が発覚する端緒となった事故が起きたのは、昨年10月16日未明。練馬区の都道で、自転車に乗っていた俳優の高橋智子さん(39)が背後から車にはねられた。高橋さんは自転車ごと路上に投げ出され、車はバンパーが大破したまま逃走。高橋さんは搬送先の病院で死亡した。高橋さんの荷物には舞台の台本が入っており、所属する劇団の稽古の帰りだったという。

事故当時、車にはドライバーの男と、キャバクラでの勤務を終えた従業員の女性4人が乗っていた。女性の1人は音と衝撃で目を覚ましたが、男は「大丈夫」と話したという。一方で、フロントガラスがクモの巣状に割れていたことから、女性は降車後にインターネットで事故情報を検索。時間や場所が一致する事故が起きているのを見つけて警察に連絡した。

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