1月中旬、筆者が駐在するエジプト・カイロを松本洋平文部科学相が訪れ、「エジプト・日本高専」を視察したので同行して取材した。日本の協力を通じ、国内に高等専門学校の教育を導入するエジプトでは初の試みで、昨年9月に試験をパスした1年生約50人が入学したばかりだ。
日本なら高校1年に当たる学生たちは松本氏にパソコンの画面を示しながら、「雨水の浄化システム」などの研究成果を説明した。実習に使用する3Dプリンターも展示された部屋で松本氏と話した学生は、「プログラミングやコンピューター言語が学べて楽しいです」と話した。
同校の立ち上げから関わる国際協力機構(JICA)の専門家、三宅智保さんは「新設校に来るぐらいだから、みな高い志を持っている」と印象を語った。家計に配慮し、奨学金も受給できるようにした。
日本はエジプトで高専のほか、学級会などの特別活動を取り入れた小中学校や「エジプト日本科学技術大学」の運営も支援する。
昨年11月には日本の専門家が協力する「大エジプト博物館」が全面開館した。柔道のナショナルチームはアテネ五輪の銀メダリスト、泉浩さんらが指導する。遠く離れたエジプトで、日本勢はさまざまな分野で活躍している。(佐藤貴生)