任期満了に伴う兵庫県西宮市長選が29日、投開票され、無所属現職の石井登志郎氏(54)が、いずれも無所属新人で、元市議の田中正剛氏(50)=自民党、日本維新の会推薦、障害者団体会長の畑本秀希氏(59)を破り、3選を果たした。当日有権者数は39万1866人。投票率は39・63%(前回41・28%)。
石井氏は旧民主党の衆院議員を経て、2018年に初当選。過去2回と同様、政党推薦を求めず、「市長を決めるのは政党でなく、市民だ」と無党派をアピールした。悪化した市財政について「構造改善に道筋をつけ、未来へ必要な投資を行った」として子ども医療費無償化や学校改修、県と市の病院統合などの実績を訴えた。知名度も生かして、党派を超えて幅広い支持を集めた。
自民市議を6期途中で辞職して立候補した田中氏は、自民や維新の国会議員や地方議員の支援を受け、「国や県との連携を強化して財政を立て直し、市政を刷新する」と訴えた。自民の高市早苗総裁や維新の吉村洋文代表の写真をポスターやビラに載せ、党首人気の効果も狙ったが、衆院選で自民に吹いた風の再現はならなかった。
畑本氏は保守系の元衆院議員の支援を受け、福祉を柱にした公約を掲げたが、支持は広がらなかった。【山本真也、稲生陽、稲田佳代】