JRAのトップジョッキー・戸崎圭太が2日、東京・紀伊國屋書店新宿本店で初の著書『やり抜く力 天才じゃなくてもトップになれた「ベリベリ」シンプルな理由』(Gakken)の発売記念サイン本お渡し会を開催。イベント前に取材会を開いた。
【全身ショット】スーツ姿の戸崎圭太
戸崎は「僕自身が本を出せると思ってもいなかった。とてもうれしく思っていますし、この本は僕にとって大切な宝物になったと思います」と喜んだ。タイトルの“やり抜く力”を感じた馬を問われると「1頭の馬に長く乗って戦ってきたというのがあまりない」としながらも「フリオーソという馬には、そういう力があった。一線級で常に高いレベルで走っていた」と振り返った。
12日のG1『桜花賞』にはディアダイヤモンドに騎乗。「津村ジョッキーとも話をさせていただいた。すごく乗りやすい馬と聞きましたので、そう言われると不安もなく思い切っていけると思っています」とする。その後も有力馬への騎乗が続く予定で「ありがたいことに有力馬に騎乗させていただく。今は乗れない期間ですので、新たな気持ちで臨みたい。責任を持ってファンに魅力あるレースを届けられたら」と決意を新たにした。
また、戸崎といえば「ベリベリホース」。昨年4月に『ドバイシーマクラシック』をダノンデサイルに騎乗し、見事に勝利。その際のインタビューで放った迷言で本当は「ベリーベリーグッドホース」と言おうとしたが興奮のあまり“グッド”が抜けて「とてもとてもウマ」となってしまい、話題となっていた。あれから1年。「いつもの1年より長く感じました。そこから1年で、相当変えていただいた。僕自身もいろんな経験をさせてもらった。すごく感謝しています」と口にした。2025年は、さまざまなチャレンジもしており「ドバイに勝ってから勢いに乗った。自分自身を変える年になった」と述懐した。
お渡し会用の300冊が完売。3月14日に中山9レースで処分を受け、4月5日まで騎乗停止となっている。戸崎は「ご存知の通り、今は騎乗停止期間中ですが、たくさんのファンの方にご予約をいただきましたので、予定通りイベントを行うことといたしました」とする。「正直、どれぐらいの方が読んでくださるのか全くわからなかった。予約がいっぱいになったことで、あらためて感謝しかない」とファンに感謝していた。
努力と結果で自らの価値を証明してきた一流騎手・戸崎圭太。しかし、その騎手人生は決して順風満帆ではなかった。地方競馬からのスタートした騎手人生、勝てない若手時代、落馬による大怪我・長期離脱、スランプ…。そのすべてを力に変えて、トップジョッキーの地位を不動なものにしている。勝負師の極意はもちろん、名馬たちとのエピソードやあの迷言の誕生秘話も記している。