足立区の超党派の区議団(団長・白石正輝区議)は4日、韓国南部・済州島の国立済州大学を訪問し、在日韓国人が日本統治時代以降、東京などに流入した経緯に詳しい研究者らと交流した。
今回の視察には区議15人が参加。済州大の李昌益(イチャンイク)教授や「在日済州人センター」の職員から、数万人の済州島民が殺害された1948年の「4・3事件」前後に、島民が大挙して日本に避難した経過などについて説明を受けた。
在日本大韓民国民団(民団)足立支部によると、足立区は現在、在日韓国人が全国の市区町村で最も多く、済州出身者が多数を占めるという。
視察に参加した鯨井実区議は「昔から共に生活する在日韓国人のルーツについて詳しく知る貴重な機会だった。新たに移り住む外国人も増加する中、両者が融合する多文化共生の在り方を考えるきっかけになった」と話した。
4・3事件は、分割統治下の朝鮮半島の南側で単独選挙が行われる動きに反発し、南朝鮮労働党(現・北朝鮮の朝鮮労働党の南部組織)系勢力が48年4月3日に武装蜂起した事件。鎮圧の過程で多数の島民が殺害された。(済州 時吉達也)