立憲民主党の杉尾秀哉参院議員は7日の参院予算委員会で、3月の日米首脳会談と絡めて、高市早苗首相に対し憲法9条改正を「任期中は封印するのか」とただした。首相は憲法尊重擁護義務を挙げつつ「それは別問題」とかわした。杉尾氏は、今井尚哉内閣官房参与がホルムズ海峡へ自衛隊を派遣する意向だったという首相を阻止したと報じる月刊誌の記事について、首相は「完全な誤報」と否定した。
高市首相は日米首脳会談で、トランプ大統領が各国に要請するホルムズ海峡への艦船派遣に関し、憲法を含む国内法の制約を説明したと既に明らかにしている。
杉尾氏が「憲法9条に助けられたのではないか」と尋ねると、首相は「憲法に基づく法律の範囲内で日本ができることできないことを申し上げている。助けられる、助けられないではない」と指摘した。
杉尾氏は首相に対し「持論通り9条を改正し、自衛隊を派遣したいか」とも切り込んだ。
首相は「9条を改正しても、戦闘が行われている所に自衛隊を派遣できる内容になるかどうかは国会で議論される。予測はつかない」と述べるにとどめた。
杉尾氏によれば、高市首相は最近「護憲派」と一部で呼称されているという。これに対し、首相は「護憲派は当たり前だ。憲法を尊重し擁護する義務はみんなにある」と反論した。
杉尾氏は「では、憲法改正の持論は任期中は封印されることでいいですね」とたたみかけたが、首相は「それは別問題です」とやんわり否定した。
月刊誌「選択」4月号は、首相について日米首脳会談の前、ホルムズ海峡へ自衛隊を派遣する腹積もりでいたとし、今井氏が「国難だ」と怒って首相執務室に乗り込み、首相と激論になったなどと報じている。
杉尾氏は「選択」の報道を紹介し、「総理は当初、トランプ氏の要請に応じて自衛隊を派遣する腹積もりだったと。報道は事実か」と尋ねた。これに対し、首相は「事実ではございません」と否定した。
杉尾氏は「聞いた話でも今井氏はかなり強硬に反対された」とも追及したが、首相は「完全な誤報だ。今井氏の名誉のために言うが、そのような話をしに来たことはない」と完全否定した。