「うそであってほしい」。男子児童が行方不明になってから3週間で、事態は急展開した。安達結希(ゆき)さん(11)の行方が分からなくなっている京都府南丹市で13日に見つかった、子どもとみられる遺体。身元はまだ確認されておらず、安達さんの知人や関係者には驚きと困惑が広がった。
「とてもショック。こんなニュースは聞きたくなかった」
南丹市園部地区に住む70代の男性は声を落とした。のどかな山あいの町で行方不明になった安達さん。男性は「この3週間は町全体が沈んでいるようだった。まさか園部でこんなことが起きるとは思わなかった。住民全員が動揺している」と話す。遺体の発見に「私も園部小に通っている孫がいる。どうかうそであってほしい」と絞り出すように語った。
安達さんを知る50代女性は「まだ『元気に帰ってきてほしい』という気持ちは捨てていない」と言葉を詰まらせた。
捜索に参加した消防団に所属する男性は「無事でいてほしいとの一心で捜索していた。安達くんだとは信じたくない」と語った。
安達さんが行方不明になったのは、園部小で卒業式があった3月23日だった。府警などによると23日午前8時ごろ、学校の近くで父親の運転する車から降りた後、行方が分からなくなったとされる。
3月まで5年生だった安達さんも在校生として出席するはずだったが、8時半ごろにあった出欠確認で、教員は安達さんが来ていないことに気づく。学校から欠席確認の電話を受けた家族が、同日正午ごろに110番した。
府警は情報を公開して捜索を続け、29日には園部小から北西に約3キロ離れた山中で、安達さんの通学用リュックが見つかった。府警はこれまでに延べ約1000人を投入し、水中ドローンや警察犬も使って懸命の捜索を続けてきた。
この事案を巡っては、多くの謎が指摘されてきた。まずは、…