東アジアから「第二のグレタ育て」 日韓台の若者が連帯語り合う

科学・医療 毎日新聞 2025年05月26日 07:30
東アジアから「第二のグレタ育て」 日韓台の若者が連帯語り合う

 たった1人で座り込みを始め、気候危機を世界に訴えたスウェーデンの活動家、グレタ・トゥーンベリさん。彼女に影響を受けた若者は東アジアにもたくさんいる。

 3月、京都市であったシンポジウムに日韓台の若者が集まった。合言葉は「第二のグレタよ育て」。

 3月8日、環境NGO「気候ネットワーク」などが開いた国際シンポジウムのテーマは「気候訴訟」。国や企業などを相手取り、温室効果ガス(GHG)削減や石炭火力発電所の停止などを訴えて裁判を闘う、日本と韓国、台湾の原告や弁護士らが登壇し、それぞれが取り組む訴訟や活動内容を報告した。

 豪雨、干ばつ、山火事……。地球温暖化に伴い、気象災害は激しさを増している。

 これを放置することは基本的人権の侵害に当たるとして、世界各地で提起されているのが気候訴訟だ。とりわけ、高齢世代より被害が深刻化する若者が原告団の中心を担うケースが多い。

 台湾では2024年1月、若者や農家、漁業者、先住民らが原告となり、立法府を相手取って裁判を起こした。GHG排出削減の中期目標を定めないのは違憲だ、という主張だ。

 パネリストとして参加した原告の一人で台南市の大学に通う呉冠陞(ごかんしょう)さん(18)は、台湾中西部の漁村にある祖母宅が台風で床上浸水被害に遭ったことをきっかけに環境問題に関心を持ったという。

 温暖化が進めば、台風の大きさや強さが増すとされる。「台風銀座」に位置する祖母の村は、基幹産業である漁業もろとも打撃を避けられない。呉さんは…

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