【台北=西見由章】半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が15日発表した2025年12月期決算は、売上高が前期比31・6%増の3兆8090億台湾元(約19兆1000億円)、純利益は46・4%増の1兆7178億台湾元(約8兆6000億円)だった。世界的なAI(人工知能)ブームで半導体需要が拡大し、売上高、純利益ともに過去最高を記録した。
魏哲家会長兼最高経営責任者(CEO)は記者会見で、今年も「AI関連の強力な需要」により、売上高がドルベースで前年比30%近い伸びになるとの見通しを示した。AIが「われわれの日常生活の一部になり始めている」と述べた。
25年10~12月期は売上高が前年同期比20・5%増の1兆460億台湾元、純利益は35%増の5057億台湾元で、いずれも四半期ベースで過去最高だった。
魏氏は昨年着工した熊本第2工場(熊本県菊陽町)を巡り、導入する技術や量産開始の時期については「顧客の需要と市場の状況に基づいて決定する」と述べるにとどめた。一方、TSMCが米アリゾナ州で建設を進める「巨大工場群」の規模拡大に向けて、新たに大規模工場用地を購入したことを明らかにした。
複数の米メディアは最近、トランプ米政権が台湾への「相互関税」を現行の20%から15%に引き下げる交換条件として、TSMCがアリゾナ州に計10以上の工場を建設することを要求していると伝えていた。